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近距離のタクシー乗車 “わざと”料金上がってから止める行為に問題は?

近距離のタクシー乗車 “わざと”料金上がってから止める行為に問題は?

近距離のタクシー乗車 “わざと”料金上がってから止める行為に問題は?

意図的な料金操作は不可能

 帰宅時に雨が降ってきて、傘を持っていない場合、最寄り駅からタクシーを使う人も多いことでしょう。そうしたケースでは、料金メーターの料金が1回上がるか、上がらないかの近距離での乗車になることもあります。大多数のタクシー運転手は近距離でも懇切丁寧に乗客に対応してくれますが、一部の運転手は料金メーターが上がる直前で目的地に到着しそうなとき、乗客が止まるように指示をしても、数メートルほど余計に進んで、料金メーターが上がってから停止するようです。

 こうした、わざと料金を上げようとする行為は法的に問題ないのでしょうか。芝綜合法律事務所の牧野和夫弁護士に聞きました。

Q.タクシーの運転手が行うこととして、明確に禁止されている行為は何ですか。その行為をすることで、どのような罰則がありますか。

牧野さん「タクシーの運転手は、正当な理由なく乗車拒否することは禁止されており(道路運送法13条)、違反した場合は100万円以下の罰金と規定されています(同98条6号)。

その他にも(1)料金メーターを使用しない(メーターを倒さない)で乗客を乗せること(2)午後10時以降の割増料金となる時間帯以外で『割増ボタン』を操作すること(3)高速道路を使用しているとき、料金メーターを『賃走』から『高速』へ切り替えていないこと――などの行為は道路運送法の運賃および料金規定に違反し、行政処分の対象になります」

Q.料金メーターが上がる直前で目的地に到着しそうなとき、止まるように指示をしたのに数メートルほど進んで、料金メーターが上がってから停止した場合、不当に料金を取る行為のように思えます。法的に問題ないのでしょうか。

牧野さん「法的に問題になるか、ならないかは、乗客の側が法的に問題のない停止位置を運転手に正確に伝えられるかどうかに左右されます。

例えば、乗客の目的地が交差点の近くで、その交差点に近づいたときに『止まって』と言っても、道路交通法で交差点内とその5メートル付近への駐停車は禁じられており、タクシーを止めることはできません。そうしたときは、どうしても数メートルは余計に動き、料金メーターも上がってしまいますが、法令を順守するためであり、不当とは認められないため、上がった分の料金を乗客は支払わないといけません。

一方、目的地ですぐ停止することが可能なのに意図的に数メートル進み、料金メーターが上がるのを待って停止した場合は、運送契約上は料金メーターが上がる前の地点での停車と見なされ、上がる前の料金しか支払う義務はないでしょう。同様に、停止することが可能な位置を正確に伝えたにもかかわらず、運転手の不注意でその地点を通り過ぎてしまい、料金が上がってしまった場合も、上がる前の料金でよいと考えられます」

Q.中には、目的地に近づくと急に、それまでよりも速度を落として走るなど「目的地の前で料金メーターを上げようと調整しているのだろうか?」と疑念を抱かれる運転手もいるようです。こうした行為は法的に問題ないのでしょうか。

牧野さん「タクシーの料金メーターは運転手がある程度、操作できると思われているようですが、タクシーメーター検査場で厳重に検査を行い、改変できないように鉛で封印されており、意図的な料金の操作は不可能です。

また、道路運送法で『加算距離』や『加算運賃』も決められており、速度を落として走ることで、料金メーターが通常よりも上がりやすくなることはありません。よって、目的地に近づき、急に速度を落として走っても料金が不当に請求されることはなく、法的な問題は発生しないと思われます」

Q.タクシーの中は運転手と乗客だけの、いわば密室状態です。仮に乗客が「わざと料金を上げた」と訴えても運転手が否定すれば、水掛け論になりかねません。乗客はどのようにして、自らの主張の正当性を担保すればよいでしょうか。

牧野さん「微妙なケースも多いですし、加えて、乗客側で証拠を残すことも難しいと思います。そうした場合は、料金を支払い、黙って下車するのではなく、あえて、運転手に対して、クレームを申し立てることを試してはいかがでしょう。仮に、実際に運転手が意図的に料金を上げていた場合には、乗客がタクシー会社に通報することを恐れ、メーターが上がる前の金額の支払いで済むケースもあり得ると思います」

オトナンサー編集部

タクシー料金をわざと高く?

(出典 news.nicovideo.jp)

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